ヨガの基礎知識
もともとヨガは古代インドの宗教に共通した修練の方法でした。思想として「死んだら何かに生まれ変わる」という「輪廻転生」思想があり、悟りを開くことでそこから抜け出すのを目的としていました。
その手段の一つとしてヨガが行われていたわけですが、それは心身を自分の意志で制御できるようになって悟りに至ると考えられていたからです。従って現在の宗教とはまったく違う立場で行われます。
体の制御に重点を置いたいわゆる「スポーツヨガ」もありますが、その時でも呼吸法や瞑そうの時間がやはりプログラムに入っていることが多くなっています。これがヨガの特徴的な点です。
ヨガの健康効果はいろいろ挙げられています。まずは「体の歪みの解消」です。ヨガを行うと、デスクワークなどから起きる体の歪みを整えることができ、骨格や内臓を正しい位置に戻すとされています。
「血行改善」は、普段あまり伸ばさないような箇所を伸ばすことで、凝り固まった筋肉をほぐすことで促進されます。
「体力、筋力の向上」は、ヨガの場合、走る飛ぶなどの激しい動きはありませんが、動作がゆっくりと行われ、イメージより筋肉に対して確実に負荷がかかることで効果をあげます。同じ動作を素早く行うのとゆっくり行うのとでは全く違うのです。
そして「自律神経を整える」効果です。ヨガは呼吸法で深く息を吸って酸素を入れます。それによってリラックスでき、自律神経の働きを正しい状態へと向けてくれます。集中力も上ります。丁寧な呼吸で酸素が多く取り入れられ、イライラが軽減されます。それで集中力も高まる効果が期待できます。そして、老若男女だれでも行えるのも美点です。